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地盤調査、地盤補強工事

社長ブログ 2016年05月31日

木造住宅や比較的低層の鉄骨造など建築する場合、地盤の調査をします。

 

地盤調査の方法としては、「スウェーデン式サウンディング試験」 というものがあります。

 

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「スウェーデン式サウンディング試験」はゴムキャタピラーを装備し、敷地内を自走できる機械で各測定地点まで移動できます。

試験方法は、直径1インチほどのロッドを継ぎ足しながら、荷重による貫入と回転貫入を併用し、土の静的貫入抵抗を測定して、その硬軟や締まり具合を判定し、合わせて土層構成を把握することを目的としており、約20mほどの深さまで調査測定が可能です。
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ロッドの先端は写真のように「矢尻」のようなドリル状になっていて、ロッドを継ぎ足しながら回転することにより地中に貫入させ測定します。
測定値はN値という数値で表されます。そこで軟質地盤か良好な地盤か強固な地盤かの判定をし、地盤補強の工法や杭について判断します。
関東ローム層(赤土)の地盤が現れていれば地盤補強、あるいは杭の必要がなく直接基礎で済む場合もあります。
軟質地盤とは下記のようなものを指します。
・有機質土・高有機質土(腐植土)
・粘性土で、標準貫入試験で得られたN値が2以下、あるいはスウェーデン式サウンディング試験において換算N値3以下のもの。
・砂質土で、標準貫入試験で得られるN値が10以下、あるいはスウェーデン式サウンディング試験において半回転数(Nsw)が50以下のもの(換算N値5以下のもの)。
直接基礎で対応できない場合は、地盤補強工事を行って建物を安全に支えることになりますが、工法の選択では、安全性かつ経済性を考慮する必要があります。