制振材による制震工法:木造軸組工法住宅用
社長ブログ 2016年05月23日
ここまで耐震設計に基づく耐震補強についてお話をしてきましたが、今日は耐震にプラスして効果を発揮する「制振材による制震工法」をご紹介します。
「制震」について誤解されている方もいらっしゃるかもしれませんが、「耐震」「免震」と違って「制震」は単独では使えません。
耐震補強にプラスすることにより、建物の変形を極力抑える役割を果たすものです。
通常、制振材は耐震壁により地震のダメージを受け止めるだけでなく、地震のエネルギーを吸収し揺れを抑え、その効果を半永久的に機能するように作られています。
今日最初にご紹介するのは、アルミニュウムを素材に使用した制震工法の資材、「ホリー株式会社」製のWUTEC(ウーテック)-SF。
ただし、耐震リフォームには設置できず、新築注文住宅用となっています。
「WUTEC(ウーテック)-SF」制振材は制震だけではなく、もう一つ特長を持っています。それは耐震・制振壁であること。壁倍率2.6という「国土交通大臣認定」を取得しています。
そのため、耐震壁の一部をWUTEC(ウーテック)-SFで置き換えて耐震計算、耐震設計をすることが可能です。
制振材は1階部分のX方向とY方向に各2か所ずつの計4か所にバランス良く配置することで、その効果を発揮します。
当社の高耐震の新築注文住宅に「WUTEC(ウーテック)-SF」などの制振材をオプション仕様として採用することにより、さらに地震に強い家を実現させていただきます。