長周期地振動
21日の午後に鳥取県で発生した最大震度6弱の地震では、震源地から遠い大阪やさらに遠くの長野県でも長周期地振動を観測しました。
東日本大震災の時、新宿の高層ビルが大きく揺れて隣のビルとビルが、あたかもぶつかってしまうのではないかという映像をご覧になった方もいると思います。あのように、長周期地震動は、高い建物ほど長周期の揺れと共振しやすく、高層階ほど大きく揺れる傾向があります。
逆に木造2階建てなどの低層の建物はゆっくりした揺れの場合は影響が少なく、東日本大震災の時には、横浜などでも震度5弱から震度5強という震度階級でしたし、かなり大きな揺れ幅にもかかわらず、建物被害は思ったほど多くなく、棚から食器や本が落ちた程度の被害しかなかったのではないかと思います。
それは、震源地から遠く、長周期振動のゆっくりとした揺れだったからです。しかし、震源が近い直下型の地震だと今度は短周期振動のため低層の建物の被害が大きくなります。
ただ、埋立地では液状化現象やその他の場所でも瓦のずれなどの被害はありましたね。
下記の画像は2011年3月11日に発生した東日本大震災の時の関東地方の一部の震度分布図です。
長周期地振動について書かれている気象庁の資料がありますので、ご紹介します。
下記は気象庁の資料へのリンクですので、どうぞご覧ください。