耐震診断から耐震設計、耐震補強後のシミュレーション
ここのところ、大阪北部を震源とする直下型地震をはじめとして、各地で震度3から4以上の比較的大きな地震が続いていますね。
先日発表された政府の地震調査委員会による、三十年以内に震度6弱以上の揺れに襲われる危険性を示す全国地震動予測地図2018年版によると、南海トラフ巨大地震が懸念される太平洋岸では、静岡市が70%、長大活断層が走る四国は高知市が75%と各地で引き続き高い確率となっています。
また、沖合で新たに巨大地震が想定された北海道東部は、根室市が63%から78%となったのをはじめ大幅に上がりました。
神奈川県沖の相模トラフの巨大地震や、東京周辺を直撃する首都直下地震が懸念される関東地方も震度6以上の地震に見舞われる確率は相変わらず高いままです。
6月に入って沖合でスロースリップの現象が発表され、地震活動が活発化した千葉市が85%となり、都道府県庁所在地では最も高い数値が発表されています。揺れの計算には地盤の性質が反映されているが、プレートが複雑に重なる南関東では大地震が多数想定されており、横浜市、水戸市も80%を超えるなど強い揺れの確率も高くなっています。
今日ご紹介するのは、過去にもご紹介していますが、当社で使用している「耐震診断ソフト ホームズ君 耐震診断Pro」による、ある住宅の耐震診断と耐震設計・補強後の震度6強の地震に遭遇した時の揺れの想定シミュレーションアニメです。
これはYoutubeにアップしているもので、耐震補強は2種類の想定で、建物角に耐震壁を入れた場合と入れない場合も比較しています。
この住宅の持ち主は現在の窓をつぶしたくないとの希望でしたので、窓を狭くし耐震壁を入れた場合と、希望通り窓をつぶさず耐震壁を入れない場合を比較したものです。
バランス良く耐震壁を配置する重要性が、このアニメーションを通じてお分かり頂けるかと思います。
どうぞご覧ください。
Youtube のムービーはこちら ⇒ 「耐震診断から耐震設計、耐震補強後のシミュレーション」