マンションリフォーム、マンションリノベーションを計画する際に注意する点

マンションリフォーム施工前(キッチン)

マンションリフォーム施工後(キッチン)
【意外と難しいマンションリフォーム】
今日は、マンションのリフォーム、マンションのリノベーション(マンションリノベ)をするときの注意点をお話ししようと思います。
以前のブログで、年代別のマンションの構造や水廻りの配管や設備のトレンドなどをお話ししました。
お客様がマンションを新たに購入したり、今お住いのマンションの設備交換や間仕切り変更などのリフォームをお考えの場合、まずリフォーム業者に電話やメールなどで問合せ、現地調査、提案、見積もりをしてもらうと思います。
業者によっては営業担当がお客様にヒアリングして写真などを取り、会社へ持ち帰り、改めて建築士や施工管理技士、職方などを連れて再度現調することもあるようです。
建築士やインテリアコーディネーター、はたまた聞いたことの無い民間のリフォーム関連の資格(名称)を名刺に書いている営業さんもいるようですが、「建築・リフォームの知識のあるなし」は別なので、注意が必要です。
マンションのリフォーム現地調査(現調:げんちょう)の際に気を付けなければいけないのは、下記のようなものが挙げられます。
【間仕切り変更】
3LDKを2LDKにするなどの間取りの変更を希望の場合は、取りたい(撤去したい)壁が解体可能な壁かどうかを確認します。
コンクリート壁式構造の建物の場合、構造壁が中央にある場合もあるので、図面でのチェックが必須です。専門知識があれば見るだけでほとんど予想がつきますが・・・・。
またその壁に電気やガスなどの配管・コンセント・スイッチがある場合は配管、配線経路を確認する必要も出てきます。
【防音規定】
管理規約に「防音規定」の記載があると思います。それは必ず守らないといけない基準ですが、50年ほど前の建築のマンションで、時々、マンション向けの「コンクリートスラブ直貼り防音フローリング」を木造軸組みのフローリングに上張りするよう規定しているマンションも多くあります。木造用フローリングが貼ってある場合が多い(当時は防音資材が開発されていなかった)ので、それに比べれば多少の防音効果はあるかもしれませんが、コンクリートスラブ(床版)直貼りの防音フローリングの性能を発揮できるはずもありません。
ゴム脚の付いた「万協フロア」などの防音2重床にして、下地部分で防音を取るように管理規定を変更すべきだと思います。
【設備機器交換】
給排水の配管経路、ガスコンロの場合のガス配管の経路とレンジフードの排気ダクト位置、電動ダンパーの有無の調査などはとても重要です。
場合に依っては、今はやりの引き出しタイプのシステムキッチンが設置できなかったり、ユニットバスの天井角に梁が隠れていたり、配管があって拡張できなかったりする場合もあるので注意が必要です。
又、換気扇がユニットバスだけではなく、トイレや洗面脱衣室と連動している場合(2室用、3室用換気扇)もあるので、必ず天井裏を覗いて設置寸法や排気ダクトの方向の確認は必須です。
とりあえずは本日のブログはここまで。
又続きは後日という事で・・・。


