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【7月28日、熊本県で発生した大きな地震へのお見舞いと住まいの防災】今すぐできる、家族と家を守る「日頃の備え」

社長ブログ,耐震 2026年07月29日

10年前の2016年4月、熊本県地方を2度襲った震度7の地震の記憶がまだ薄れない中、昨日7月28日、午後4時27分頃熊本県地方で震度7、推定されるマグニチュード7.1の地震が発生しました。
このたびの地震により被害に遭われた皆様、また不安な日々を過ごされている皆様に、心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
大きな地震が起きると、「我が家は大丈夫だろうか」「次に備えて何ができるだろうか」と、住まいの安全に対する不安を強く感じられる方も多いかと思います。
私たちは住まいづくりのプロ(建築士事務所・建設会社)として、これまで多くの家と向き合ってきました。今回は、地震直後の今だからこそ見直したい、「今日からできる身の回りの防災と住まいの備え」について、プロの視点を交えてお伝えします。

1. 「命を守る空間」を作る:家具の固定とレイアウト

地震によるケガの多くは、家具の転倒やガラスの飛散によるものです。耐震性の高い家であっても、室内の家具が倒れてしまっては意味がありません。まずは「寝室」と「リビング」の安全を確保しましょう。
  • 寝室には高い家具を置かない:就寝中に家具が倒れてくるリスクをゼロにします。どうしても置く場合は、ベッドの頭を家具から離す配置に変えてください。
  • 家具固定は「壁のどこに留めるか」が重要:突っ張り棒やL字金具を使う際、壁の「石膏ボード」部分にビスを揉んでも抜けてしまいます。必ず壁の裏にある「下地(間柱)」を狙って固定してください(市販の下地探しピンなどを使うと便利です)。
  • 避難経路を塞がない配置:ドアの周辺に大きな収納家具を置くと、倒れた際に部屋に閉じ込められる原因になります。

2. 「電気と水」の備え:ライフライン寸断への対策

災害時、インフラの復旧までには数日かかります。特に「電気」と「水」の確保は最優先事項です。
  • 「感震ブレーカー」の導入を検討する:地震の揺れを感知して自動でブレーカーを落とす器具です。避難時の「通電火災(電気が復旧した際の火災)」を防ぐため、非常に有効です。後付けできる簡易型もあります。
  • 水のローリングストックは「分散して」保管する:飲料水は「1人1日3リットル×3日分(できれば1週間分)」が目安です。ただし、キッチンの一箇所に固めて保管すると、家具が倒れて取り出せなくなるリスクがあります。玄関付近やクローゼットなど、2箇所以上に分散して備蓄するのが住まいのプロとしての知恵です。

3. 被災後の行動をシミュレーションしておく

日頃の備えには、モノだけでなく「知識」の備えも含まれます。
  • ガスの元栓・ブレーカーの位置を家族で共有する:揺れが収まった後、二次災害を防ぐために誰でも操作できるようにしておきます。
  • ハザードマップと避難経路の再確認:地域の避難場所だけでなく、そこへ至る道に「ブロック塀」や「古い木造家屋」がないか、散歩がてら確認しておきましょう。

住まいの安心は、小さな見直しから

地震大国である日本において、「絶対に安全な場所」はありません。しかし、日頃から身の回りの環境を少しずつ整えておくことで、被害を最小限に抑える(減災)ことは十分に可能です。
「何から手をつけていいか分からない」という方は、まずは「今夜寝る部屋の枕元に、スニーカーと懐中電灯を置くこと」から始めてみてください。これだけでも、夜間の避難リスクを劇的に下げることができます。
皆様と大切なご家族の安全を守るために、この機会にぜひ一度、ご自宅の「身の回りの備え」をチェックしてみてくださいね。
次回のブログでは、一歩踏み込んで、家の構造体そのものの強さに関わる「住まいの耐震・制震の違いと、リフォームでの高耐震化」について詳しく解説します。