地盤補強工事
社長ブログ 2016年06月01日
一昨日は地盤の調査と地盤の補強工事の概略をお話しました。
地盤改良は硬質地盤でなくとも建物を安全に支持することが可能なので、戸建住宅の基礎補強では広く採用されています。
表層改良とも呼ばれ、軟質地盤と良好な地盤までの間をセメント系固化材と表層の土を混錬し固めます。2mほどまでの深さの軟質地盤に使用されます。
地下水脈などがあり、土が固まらないような地盤の場合で、調査により支持層が確認できる場合は、既製の杭を支持層まで打設して建物を支持させる工法を採用できます。
この他に摩擦杭といって良好な地盤までリブのついた特殊な杭を打って支えたり、セメント系固化材と土を混錬して比較的太めの柱状改良をし、そこに先端に羽のついた鋼管杭を打つ特殊な工法もあります。どの地盤補強の工法や基礎の形状を採用するかは、最初に行う地盤調査から地質やN値から決定します。
いずれにしても、建物が傾いたりする不同沈下や地盤の液状化などで建物に影響の出ないように、慎重に地盤補強工事の種類を選択する必要があります。