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耐震リフォーム・木造住宅制震工法:制振装置 MER SYSTEM Pillow Type

社長ブログ,新築,増改築,耐震,戸建て 2016年10月03日

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今日ご紹介するのは、在来工法の耐震木造住宅にプラスして地震から大切な住まいを守る「制震工法=制振装置:MER SYSTEM Pillow  Type」です。

「制振装置」に付いては前にも他メーカーの制震装置をご紹介した際に、「制振装置」だけでは機能しないことをお話しました。

「制振装置」は「耐震補強」にプラスして設置することにより、初めて効力を発揮します。

したがって「制震(制振)住宅」という言葉は表現が少し違うかもしれません。あくまでも「制震(制振)工法=耐震住宅+制振装置」なのです。

 

特殊な粘弾性ゴム(高減衰ゴム)をスチールプレートで挟みこみ込んだ装置を筋交状に壁内に配したり、または壁内の柱と梁の接合部のコーナーに使い、地震のエネルギーを熱エネルギーに変えたり、粘性のオイルなどをピストンの中にいれたダンパー形式のもの、アルミやスチールの変形する抵抗を利用するものなどがあります。「制振装置」は建物の変形を少なくすることを目的としています。

今日ご紹介するこの「制振装置」はオイルダンパー形式のものです。製造元はレース車両やターボチャージャーやサスペンションなどの開発で有名な「HKS」!

「制振装置:MER  SYSTEM   Pillow  Type」はレース車両のサスペンションのテクノロジーから生まれた「単筒式オイルダンパー」です。

 

配置計画は耐震補強計画後に、制振装置の配置を計算し計画します。「耐震補強」は住宅の1階と2階すべての階を補強しますが、「制振装置」は1階にのみ配置します。

通常の2階建ての木造住宅では10本から12本の装置を必要とします。

 

この「制振装置:MER  SYSTEM   Pillow  Type」は、新築住宅はもちろんのこと、耐震リフォーム、耐震改修の際にも設置できるという特徴を持っています。

 

 

「制振装置」を設置した住宅は、地震のエネルギーを40%から80パーセント吸収することにより、建物の変形が極力抑えられ、度重なる余震にも耐える効果が期待でき、建物の変形や倒壊を軽減あるいは防ぐことができます。

 

次回は、高減衰ゴムを使用した「制振装置」をご紹介します。