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自動車運転補助装置:グイドシンプレックス

社長ブログ,ガレージ,バリアフリー 2016年11月15日

前回は介護住宅のお話でしたが、今日は上肢、下肢に障害のある方の補助具などのお話です。

今年のRIOのパラリンピック日本選手団も活躍しましたが、短距離走や走り幅跳びの選手が装着していた義足の発達には驚かされましたね!

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、今後は障害者スポーツも脚光を浴びることと思います。

 

今、散々もめている健常者のためだけとしか思えない「箱」や「施設」、競技人口の少ないスポーツのための「箱」や「施設」の新設にお金を掛けるなら、もう少し障害者が安心して暮らせる、バリアフリーのためのインフラ整備や補助具の研究、アスリートの育成等に回しても良いのではないかと思います。

 

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先日、11月8日から14日までの期間、渋谷ヒカリエ8階と周辺地域で開催されていた「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」(「超福祉展」)に興味があり、行きたかったのですがスケジュールの都合で残念ながら見に行けませんでした。

この「超福祉展」は今年で3回目とのことで、今まで渋谷のヒカリエ8階をメインに開催していたが、ヒカリエ以外の、「宮下公園」と「ハチ公前広場」に特設会場が設営されました。

 

宮下公園では、「超人スポーツ協会」が様々なハンディキャッパーの視点を、スポーツやエンターテインメントに取り入れて開発した新たなスポーツ体験や、これまでの福祉機器の概念を覆す最新モビリティの試乗会や、13日の日曜日には、ダウン症のある子を持つ親の有志で立ち上げ、ダウン症の当事者やご家族が健やかに暮らせる社会にするための活動を行なっている「NPO法人 アクセプションズンズ」が主催するチャリティウォーク「バディウォーク東京 2016」も行われました。

ハチ公前広場では、「ヤマハ発動機」がここ数年で開発してきた、最新の電動モビリティや福祉機器を展示。

 

 

 

実は、その展示の中で見たかったものがあります。

 

イタリア製の自動車運転補助装置「グイドシンプレックス」!

イタリア車アルファロメオの展示ブースに展示がありました。

輸入元はアルファロメオ、フィアット、プジョー、ルノー等、イタリアやフランスの輸入車を扱う「GST」という会社です。

 

「グイドシンプレックス」は、オリジナルのステアリング裏にアクセルリングを装着して、指先でリングをスライドすることでアクセルをコントロールします。

今までの片手運転を強いる運転補助装置と違って、「両手」でのステアリング及びアクセル操作ができることがこの装置の最大の特徴です。

 

 

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2輪ロードレースのトップライダーだったレーシングライダーの青木拓磨選手は、不幸にもテスト中の事故で脊髄損傷を負い、下半身不随となりましたが、不屈の精神力でリハビリを重ね、現在ではこの自動車運転補助装置「グイドシンプレックス」を装着した4輪のレーシングカーでレースに出場しています。

 

超福祉展では青木氏のトークショーや運転シミュレーションも試せたようですので、ぜひ行きたかったのですが残念ながらスケジュールの関係上無理でした。

 

次回どこかの展示会で運転シミュレーションを体験、あるいは実車を試乗出来たらご報告させていただきます。

 

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ちなみに、ウキペディアによると、写真のような「クローバマーク」を、「肢体不自由であることを理由に運転免許に条件を付されている者であって、肢体不自由が自動車の運転に影響を及ぼすおそれがあるとき、運転車両前後の視認性の高い部分(地上0.4〜1.2m以内)に掲示して運転するよう務めなければならない。」とあります。