あれから8年:東日本大震災の記憶
明日3月11日は、まだ記憶に新しい、2011年に発生した東日本大震災の起きた日ですが、あれから8年経とうとしている今も、まだまだ、被災地の復興も遅々として進んでいないのが現状の様です。
私たちに直接関係すると思われる地震については、南海トラフ沿いの南海地震と私たちの住む神奈川県に近い東海地震についての情報ですが、気象庁は「南海トラフ沿いの地震に関連する情報」を運用することに伴い、「東海地震のみに関する情報」の発表は行わないことになりました。
気象庁は、発生確率の高まっている南海トラフ沿いの地震について、3月7日に開催した第17回南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会、第395回地震防災対策強化地域判定会で評価した、南海トラフ周辺の地殻活動の調査結果を以下の様に発表しています。
それによると、現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていないとのことです。
但し、南海トラフ沿いの大規模地震(M8からM9クラス)は、今後30年以内に発生する確率が70から80%であり、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過していることから切迫性の高い状態と言えます。
1.地震の観測状況について
南海トラフ周辺では、プレート境界の固着状況に特段の変化を示すような目立った地震活動はないとのことですが、プレート境界付近を震源とする深部低周波地震(微動)は起きているようです。
(1)四国東部・四国中部:1月23日から2月9日まで
(2)四国西部:2月1日から断続的に継続中
(3)東海:2月2日から2月10日まで
(4)紀伊半島北部:2月10日から2月19日、2月26日から3月3日まで
(5)四国中部:3月1日から継続中
南海トラフ沿いのプレート境界付近でのスロースリップが起きているのは事実ですが、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていないと考えられます。
但し、東日本大震災の様に、想定外のことも起こりうるわけですので、決して油断することなく、事前の準備は怠ってはいけないと思います。
次回以降のブログでも、地震関連の色々な話題を取り上げて行くつもりでおります。