南海トラフ評価検討会「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の発表
8月8日午後4時43分日向灘を震源とするM7.1、震度6弱の地震を受け、気象庁は専門家会合の「南海トラフ評価検討会」を開き、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を初めて発表しました。
静岡から九州に掛けて、太平洋側のフィリピン海プレートが大陸側のユーラシアプレートに沈み込んでいる海底の溝の事を「南海トラフ」と呼んでいます。
南海トラフ地震はこのプレートの境界で発生すると予想される「巨大地震」で、東日本大震災の時と同じように大津波が関東から九州にかけての広範囲で襲うことが想定されています。
今回の日向灘の地震は、その想定震源域の西側の端で起きていて南海トラフ沿いに続けて大きな地震が起こることが想定されており、今回の「巨大地震注意」の発表につながっています。
初の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の発表の対象地域は1都2府26県707市町村となっており、首都圏でも太平洋側の市町村が入っており、神奈川県でも横浜から湯河原までが対象となっています。
巨大地震注意の発表がなされた「南海トラフ巨大地震」。
「南海トラフ巨大地震」の規模は、2011年3月11日に起きた東日本大震災の10倍以上といわれています。
経済損失は南海トラフ地震では220兆円以上(東日本大震災は20兆円)、死者も32万人(東日本大震災は行方不明者含む約2万人)を超えると予測されています。
地震の規模はマグニチュード9.1(東日本大震災はマグニチュード9)とあまり変わりませんが、被害がこんなに甚大なのは、静岡から九州までの東西に渡る広範囲の地震の為、被害に遭う人口が多いからです
「南海トラフ地震」だけでなく、「首都圏直下型地震」も私たちには多大な被害を及ぼすと予想される地震ですので、日頃から備えをしておきたいと思います。
首相官邸のホームページに「災害が起きる前にできること」というWEBページがありますので、参考にされるのも良いと思います。
首相官邸のホームページ ⇒ 「災害が起きる前にできること」
また、内閣府のホームページには「南海トラフ巨大地震篇 シミュレーション編(3分03秒)」動画(大きなBGMと音声が入っているので閲覧する際には注意してください)で注意を喚起しています。
内閣府ホームページ ⇒ 「南海トラフ巨大地震篇 シミュレーション編(3分03秒)」
今回は、気象庁の南海トラフ評価検討会「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の発表を受けてブログを書かせていただいていますが、日頃の備えについて生活から建物までのお話を順次させて頂こうと思っています。