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耐震補強:ホールダウン金物

社長ブログ 2016年03月26日

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「昭和56年以前の建物はなぜ地震に弱いか?」ですが、旧耐震基準と新耐震基準で建てられた木造住宅との違いは耐震基準の違いの他に、もうひとつ、補強金物の有無が挙げられます。

 

旧耐震基準の木造住宅でも、2階建てであれば通し柱は3本以上必ずありますが、基礎と柱脚、1階の柱の柱頭と2階の柱の柱脚を繋ぐ「ホールダウン金物」や「補強金物」がありません。
基礎と土台を結ぶアンカーボルトは大体ありますが(たまに無い建物もあります)、その他、土台(基礎の上に横に流してある木材)と柱脚を結ぶ金物の形状と強度が異なっています。

 

ホールダウン金物や補強接続金物は、「N値計算」という引き抜き力の計算をすることにより、「どこ」に「どのよう」に必要な金物を配置するかを決定します。

 

今回ご紹介するのは、後付で補強することのできる、アラミド繊維製のロープ(ARSロープ)を使用する「フクビ ARS工法」。ホールダウン金物の代わりに使うことができ、同等の効力を発揮します。

「N値計算」の上、必要な個所に必要な本数埋め込みます。これで、「在来工法のホゾ抜け」を防止します。

 

よくあるステンレスやジュラルミンのごつい補強金物とは違い、N値計算をしたうえで使用する補強材料です。

 

施工方法は、柱、梁、基礎に所定の深さの溝を掘り、ARSロープを埋め込み、柱と基礎に、所定の角度と深さで穴を開け、ロープを差し込み、エポキシ樹脂で固めます。

 

その後、モルタルやサイディングなど、既存の仕上げ材に合わせて仕上げをするので、外観は元通りになり、見た目は補修跡が目立たなくなります。