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リノベする:マンション編 ーマンションの時代的変遷・内部構造ー

社長ブログ,リノベーション,マンション大規模修繕,水廻り,インテリア,マンション,二世帯,バリアフリー,リフォーム 2022年10月13日

本日のテーマは、マンション編 ーマンションの時代的変遷・内部構造ーについて、私の作成した資料を基にお話しします。

 

それではおよその年代別に順を追ってお話しします。

 

◎ 1970年代半ば~1980年代

1964年の東京オリンピックを控え、建設が進められていたホテルニューオータニで、内装工事を可能な限り省力化するためにFRP製のユニットバスが考案され、急ピッチで設置された。

 

住宅用のユニットバスが普及するのは、1970年代に入ってからで、合わせて、それまでのバランス釜から給湯器への転換でユニットバスへの給湯と、キッチンにも給湯されるようになる。

 

床の構造は、防音の問題から、下地を作らずコンクリートにニードルフェルトを敷き、グリッパー工法のカーペット敷きの仕上げが普及するようになる。

また、1981年の建築基準法の改正により、新耐震基準の設計によるマンションが建ち始める。

 

◎1990年代

1990年代前半から防音フローリング(遮音フローリング、直貼りフローリング)がカーペットに代わって普及し始める。

 

防音フローリングの普及とともに、当初のグリッパー工法のカーペット仕上げの床を防音フローリングへ変更するリフォームも徐々に増え始め、遮音等級の低い床材の施工などで、騒音トラブルも起き始める。

 

騒音トラブルの原因は、「楽器の音」「趣味の革細工や木工などの作業」「子供の走りまわる足音」「掃除機を引く音」「模様替えの時の家具の移動音」「食卓の椅子を引くときの音」「話し声」「CD・レコードの音楽の音」「テレビの音声」などの枚挙にいとまがない発生源ですが、その発生した音を下階や上階、隣家へ伝えにくくする構造になっていないことが多いと言えます。

 

特に防音フローリングにするときの注意点は下記の2点に注意する必要があると言えます。

 

1.防音フローリングへリフォームをする場合は、日本建築学会でも推奨しているが、少なくともLL-45以上(数値が小さくなるほど防音性能が高い)の遮音等級の防音フローリングを使用すべきである。

 

2.転ばし根太の床構造の場合は、防音フローリングはコンクリート直貼りを想定して開発されているため、既存の床材に防音フローリングを上張りしても、設計基準の防音効果は出にくい。

 

特に2の場合は、私の経験上、意外と管理組合で策定した「リフォーム工事の基準」で間違った「基準」を記載していることが多いです。

 

◎2000年代~現在

2000年代になると、集合住宅のトレンドは大きく変わることになる。

主要駅周辺や埋め立て地、工場移転などの用地確保による再開発が進み、タワーマンションの出現やオートロックなどのセキュリティを強化したマンションが建築されるようになる。

防音のトレンドも、今までとは異なり、二重床や天井懐も含め、1階当たりの階高も高く取られるようになる。

二重床の場合、床下で防音をするので床の仕上げが、通常の合板のフローリングだけでなく、無垢のフローリングや石張りなど、仕上げ材の幅が広がった。

二重床のメリットとして、ユニットバスの足部分を上げずに済むので、専有部分の床のバリアフリー化が可能となり、床暖房や対面式システムキッチンなど、デザインの自由度も広がることになる。

 

もし管理組合や区分所有者の方で、防音についてお困り事、ご質問等があれば、ホームページのご相談フォームからご相談ください。

mailでのご回答、資料送付又はZOOMなどでのご相談を承ります。