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盗用、盗作の話題

社長ブログ,新築,増改築,リノベーション,水廻り,インテリア,マンション,戸建て,リフォーム 2022年12月03日

 

先日、写真家であり工学博士、一級建築士の資格を持つA.T氏が、スロバキアの写真家ボリス・ミハリチェクさんの作品を反転させるなどして無断で使用していると、ツイッターで指摘があり、ちょっとした騒ぎになっていました。

 

以下少し長文ですがご覧ください。

 

A.T氏は2013年のインターナショナルフォトグラフィーアワード(米国:ニューヨーク・カーネギーホール)での建築写真総合部門・最優秀賞を受賞、また、ソニーワールドフォトグラフィーアワード日本部門賞2位受賞をはじめとして、国内、国外で多くの賞を受賞し高い評価を受けており、国際写真コンテストの審査員なども務めています。

 

A.T氏は、指摘された作品をツイッターから削除しましたが、自身の公式サイトで「盗用」を否定し、ツイッターの投稿は他者に任せていたため、勝手に誰かが投稿してしまったとの説明をして、自身は知らなかったとして無断使用について謝罪をしました。

 

しかし、A.T氏はその後も他の写真家からも自分の写真を無断使用しているとの指摘をされてしまいました。

 

私は実はA.T氏の名前を存じ上げていませんでしたが、この方は建築・橋梁工学に関する専門家の視点から、世界の都市風景や建築を多く撮影している写真家です。

 

私は手持ちのCANONのデジタル一眼レフのカメラとレンズなどと周辺の機材を最近すべて売却し、SONYのミラーレス一眼レフと専用のレンズに入れ替え、建築現場の撮影をしています。

現場の撮影の後に少し足を延ばして、夕景や建築物などの撮影をしていましたが、機器を入れ替えたこともあり、写真撮影に本腰を入れようとしていた矢先、当社のお客様で、大きな写真コンテストで入賞された経験のあるN様に写真のお話を時々していただく機会があり、その話題を知った次第です。

 

以前、著名なデザイナーであるK.S氏デザインによる2020年東京オリンピック公式エンブレムに対して、盗作疑惑が上がったりしましたが、日本では著作物に対する権利保護などの意識がすこし甘い風土があるのでしょうか?

 

 

実は私個人が2度ほどそのような事件に遭遇したことがあります。

 

 

*** 事件簿 その1 ***

 

大手の建設会社系列の管理会社が管理する東戸塚駅前のマンションで起きた出来事です。

 

リフォーム工事の申請書類を管理事務室に取りに行くと、ここは築35年ほどのマンションなので、給水給湯管を「架橋ポリエチレン管」に交換することを推奨しています。

申請書類の中に見慣れた図面があり、それを基に「このマンションの工事をする際には、このような工法を取ってもらわないと困る。」とリフォーム工事申請担当の係員が半ば「偉そうに」言ってきました。

 

明らかに、当社が同じマンションの他現場で以前提出した施工方法の計画書類とそっくりではありませんか!

図面の当社の社名の上に管理会社の名前を上書きし(それも張り付けた跡がうっすら見える雑なもの)、添付書類として堂々と使っていました。

さすがに、日頃穏やかな私も、この行為は許せないと思い、「この改修計画の設計図面は当社で書いたものであり、図面には著作権があるので、無段使用は許されないこと」と、「今後使用するのであれば設計担当として当社の名前を入れるか、使用料を支払うよう」要求。

 

結局、管理会社は謝罪の言葉もなく、何をしたかというと、その図面をトレーシングペーパーか何かを乗せて定規でトレースしたへたくそな図面をその後使用しています。

 

*** 事件簿 その2 ***

 

私は10数年前からブログを書いていますが、第2の事件は同業者に私のブログの写真と記事の内容を盗用されたことです。

 

「トミジ管」というマンションや事務所ビルなどに使われている「耐火2層管」の記事です。これは「トミジ管」と検索すると上位にヒットする記事です。

 

そこには「トミジ管」という一風変わったネーミングの由来や、発案し販売した会社の歴史、その後のことなど、ネットでは調べられない深堀りした内容がそのままコピペされていました、

 

気が付いたのは使用されていた画像がメーカーなどのカタログ画像ではなく、当社の現場で撮影した画像だったからです。

 

これも発見してすぐに、「画像と記事の内容には著作権があるので、連絡乞う」と送ったところ、これも謝罪の言葉もなく記事が削除されていました。

 

ちなみに、商談で図面提出の際には、図面に「図面には著作権がありますので、禁複製です。」と記載するようにしています。

 

また、追加情報ですが、「トミジ管」を製造販売していた「バクマ工業」の発表では、2022年3月末日をもって「トミジ管」の販売を停止することになったそうです。

主な理由としては、原材料の高騰や耐火管の代替品が出てきたことととのことです。