お問い合わせ

住宅・耐震診断お申込み

NEWS 社長ブログ/新築

地盤調査:スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)

社長ブログ,新築 2024年05月27日

 

 

「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」2000年に施行(しこう)され、引き渡し後10年以内に住宅に瑕疵(かし=重大な欠陥のこと)が見つかった場合、元請け業者が無償で補修することになりました。

法律で義務化されているわけではありませんが、家を建てる前には地盤調査が行われることが一般的です。

軟弱な地盤の上に家を建てると、家の重量に土地が耐えきれず家が傾いてしまう(不同沈下)恐れがあります。特にひな壇状の造成を行った住宅地の場合は、山の斜面を切り土し、その土を低い方に盛る(盛り土)という方法を取り整地するので、「雨降って地固まる」とはよく言ったもので、比較的新しい造成地などは、同じ敷地内で地盤の強い部分と弱い部分があり、不同沈下の恐れがあります。

このような敷地の場合は、地盤調査をし、地盤改良など適切な対策を行った方が安心して暮らせることになります。

 

地盤調査の方法として「ボーリング調査(標準貫入試験)」「平板載荷試験」「表面波探査法」などがあります。

戸建住宅の場合で採用される地盤調査の方法としては「スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)」が一般的です

今回、横浜市鶴見区で新築の計画をするにあたり、当社でも地盤調査を行いました。採用した方法は、前述の「スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)」です。

スクリューウエイト貫入試験は地面に鉄の棒(ロッド)を貫入させ、地盤の状況を連続(25cmごとに)して測定します。大体深度10mまでの軟弱地盤が対象で、礫(つぶて、れき=小石)や玉石交じり、固くしまった地層には適しておらず。比較的軟弱地盤の調査に適した調査方法です。

調査スペースが小さく敷地内で複数個所の調査が可能ですが、ボーリング調査と異なり、土質はおおよそにしかわかりませんが、コストが安いのが特徴です。

今回は建物(ベタ基礎の2階建ての在来工法木造住宅)が建つ範囲6ポイントの調査をしましたが、地盤のバランスが若干悪く、安定した地盤までセメントミルクを噴射注入し、土の中にコラムと呼ばれる柱状体を造りその上に基礎(ベタ基礎)を作るという工法(柱状改良工事)で検討しています。

柱状改良の方法とベタ基礎については改めて紹介させていただきます。