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最近の話題「隈研吾氏設計の馬頭広重美術館の木材の腐食劣化について」

社長ブログ,新築,増改築,耐震,リノベーション,戸建て,リフォーム 2024年11月08日

現在、世界的な建築家 隈研吾氏の設計した栃木県那須の那賀川町にある「馬頭広重美術館」の屋根の木材の腐敗、劣化が大問題に発展しており、注目を浴びています。

 

これは木材を多用した設計で有名な隈研吾氏の作品で、24年前に建設された公共建築物です。

問題になっているのは屋根の上にしつらえた木製ルーバーの早い段階での腐食、劣化。

隈研吾氏の設計は国産の木材を利用することが設計のコンセプトになっていますね。

 

木材は、使用する材種、部位、断面の大きさ、使用場所、使用する向き等を間違えると、ほとんどの場合かなりの頻度で手入れをしていかないと水分、腐植菌、カビなどにより腐植、腐敗、劣化します。

 

馬頭広重美術館の屋根のルーバーは、曲がったり、折れたり腐ったりといった劣化状況をみると、数年前から下手をすると、完成して数年たったころから劣化が始まったようにも見えます。

 

今回は地産の八溝杉を使用したという事ですが、外部に使用する杉や檜やその他の木材を日本の風土の特徴である、強い日光や雨、湿気にさらされる場合、キシラデコールやオスモウッドステインプロテクターなどの外部用の木材保護塗料を数年に一度塗装しなおさなければ、ほとんどの場合劣化することは目に見えています。

 

設計が悪かったのか、施工が悪かったのか、手入れが悪かったのかの評価は避けておきますが、木材を外部に使用する際には、設計者も施工者もかなりの知識を持っていないと同様のことはどこでも起こりうると思います。

 

ウッドデッキに使用されることの多い輸入木材のウエスタンレッドシダーも同様にこまめな手入れが必要です。

 

横浜の大さん橋の「くじらの背中」という屋外デッキに使用されている「イペ」などのアイアンウッド(比重が1.0を超える南洋原産の木材)は塗装をしなくても数十年の寿命はありますが、木材ですので、劣化する箇所も出てきます。

 

南洋材のアイアンウッドは、「イペ」「ウリン」「セラガンバツ」などがありますが、施工後はあくが出たりすることもあるので多少の注意は必要です。

 

下記に当社の施工した、外部に木材を使用した住宅の例をアップしておきます。

 

木材を外部に使用したいとご興味のある方は、お気軽に当社までご相談ください。