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マンション(集合住宅)をフルリノベ(フルリノベーション)して快適に住まう

社長ブログ,リノベーション,水廻り,インテリア,バリアフリー,リフォーム 2024年12月11日

 

栃木県那須の那賀川町にある隈研吾氏の設計の「馬頭広重美術館」木部の劣化、腐植の話題から始まり、この3回ほど連続して建築家の仕事についてお話してきました。

他にもいろいろ話題に事欠かないのですが、あまり具体的な例を挙げると、俺の事かと心当たりのある方もいらっしゃるので、このあたりでこの話題から少し離れます。

 

マンション専有部分を新たに購入又は長年住んで、そろそろリフォーム、リノベーションをしようかとお考えの方に、ヒント、あるいは参考になるようなテーマでお話ししようと思います。

 

マンションのリフォーム、リノベーションをしようと思いついたとき、そのマンションの管理規約や細則に沿ってリフォーム、リノベーションの計画を立てなければいけません。

今日のテーマは、住まいとしてのマンションの防音、遮音と配管についてのお話し。

 

1.床の防音規定について

ほとんどのマンションの床の防音規定は、遮音等級LL-40又はLL-45になっているのではないでしょうか?

従来の表記では数字の小さいほうが遮音性能が良く、JISで定められた防音性能の等級は、逆に値が大きいほど遮音性能が良くなっています。

LL-45に該当するのはΔ(デルタ)LL(1)-4、LL-40に該当するのはΔ(デルタ)LL(1)-5となります。

 

前にもご紹介しましたが、マンションは設計した年代によって床構造の考えが変わってきており、「転ばし根太などの木構造、木組の床」「グリッパー工法カーペット敷きや直貼りフローリング」「防音置床などの2重床」が主な床の構造の変遷です。

リフォーム、リノベーションにあたっては、その構造を熟知し計画をしなければ騒音トラブルのもとになります。

 

2.給湯設備機器や暖房設備と給湯給水排水管について

給湯設備はガスと電気があり、それぞれ熱源の変更ができないことが多いので注意が必要です。ガス給湯器は給湯専用、追い焚き付きの給湯器等、マンションのガス管の一次側の供給量により、制限される場合もあります。

電気温水器も重量の関係から貯湯タンクの容量もほぼ決まってきます。

床暖房を導入する際もガス管の供給量と電源の一次側の容量により電気式床暖房を追加することが不可能な場合もあるので、調査が必要となります。

給湯給水排水管については、共用部、専有部ともに劣化しやすい古い管の更新を進めるなど、管理組合で基準を定めるのが良いと思います。

その場合は大規模修繕のコンサルタント会社や設計事務所に調査と設計提案を依頼することが大事です。

 

次回もまたマンションリフォームについてのお話ができればと思っております。

 

トップ画像は、湘南地区のマンション管理組合で私が講師を務めたときの資料の表紙です。

ご依頼いただければ、役立つ情報や知識のご説明に上がります。