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阪神淡路大震災発生から30年

社長ブログ,新築,増改築,耐震,リノベーション,水廻り,リフォーム 2025年01月17日

30年前の今日、1995年(平成7年)1月17日 阪神淡路大震災発生

30年前の1995年(平成7年)1月17日(火曜日)午前5時46分52秒に発生した兵庫県南部地震、阪神・淡路大震災が発生しました。

 

この地震は、兵庫県の淡路島北部(神戸市垂水区)沖の明石海峡(北緯34度35.9分、東経135度2.1分、深さ16km)を震源として、マグニチュード7.3の大きな地震で、震源に近い神戸市の市街地(東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区)の被害は甚大で、犠牲者は6,434人にも上りました。

 

特徴的なのは、地震後、計285件の火災が発生し、火災は、特に地震動の大きかった地域を中心に、地震直後に同時多発しましたが、地震から1時間以上経過しても断続的に発生しており、出火点の分布は、震度6以上(特に震度7)の地域に多く、家屋被害とほぼ比例していたようです。

 

mた、出火原因は不明が大半で、火災の原因と判明したのは、地震直後では電気・ガス関連が多く、地震の数時間後およびその翌日以降では電気関連が多かったとされ、「電気火災」が注目されました。

電気火災の多くは、避難中の留守宅などで送電回復に伴う火災が初期消火されずに発生した通電火災が原因との指摘があり、避難時の「電気ブレーカー」の遮断の必要性等が指摘された。

 

 

通電火災を防ぐ「感震ブレーカー」の必要性

その通電火災を防ぐ機器として、「感震ブレーカー」の必要性が挙げられます。

地震がおさまって電気が復旧した時に、倒れた電気製品や破損した電源コード等が火元となり発生する「通電火災」などの二次被害を防ぐ「感震ブレーカー」の取り付けを進めたいところです。

 

 

シングルレバー混合水栓の「吐水と止水」

また、阪神淡路大震災の時に言われたのは、当時の水道の蛇口で、当時、「シングルレバー混合水栓」で主流だったのは、レバーを上げると水が止まり下げると水が出るタイプで、上げると水が出て、下げると止まるタイプは主流ではありませんでした。

レバーを上げると水が止まり下げると水が出る「下げ吐水」タイプは、地震の際に物が落ちてレバーを押し下げ、消防用の水がなくなる原因を作ったともいわれています。

 

日本バルブ工業会によるとこの「シングルレバー混合栓水栓」は欧米生まれで、1970 年代半ばから国内でも普及しました。

先ほどの紹介の様に、国内の水栓メーカーでは、「上げ止水、下げ吐水」タイプの「シングルレバー混合水栓」が製造されていました。

しかし 1980 年代初めに米国の大手水栓メーカーが「下げ止水」に変更、国内でも「下げ止水」のメーカーが現れ、混在するようにはなりました。

1990 年代初めに規格統一に向けた議論が業界内で始まったものの、結論は出なかったようです。

 

 

「都市伝説」-シングルレバー混合水栓のレバー方向の変化-

そして 1995 年 1 月の阪神大震災で、物が落ちてレバーを押し下げ、水が出たままになった例があり、これがきっかけで「上げ吐水、下げ止水」の「シングルレバー混合水栓」に変わっていったという話があり、「阪神淡路大震災 きっかけ説」という都市伝説が生まれました。

 

ただ、1996 年には JIS 規格化の対象になり、経産省の日本工業標準調査会が 1997 年に、2000 年 3 月末での「上げ止め式」の廃止を決めました。

バルブ工業会によると、理由は欧米で「下げ止め式」が圧倒的に普及していることに合わせたためといわれていますが、あながち「阪神淡路大震災 きっかけ説」がただの都市伝説と言い切ることもできないようです。