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異常気象:大雨と猛暑日などの極端現象と今後の住宅をはじめとする建築物に与える影響について ーその1ー

社長ブログ,新築,増改築,リノベーション,マンション大規模修繕,戸建て,リフォーム 2025年10月26日

本日のテーマはタイトルの様に、「異常気象:大雨と猛暑日などの極端現象と今後の住宅をはじめとする建築物に与える影響について」お話しして行こうと思います。

今日はまず、大雨が建築物に与える多大なる影響についてのお話です。

〇1時間降水量の変化

気象庁のデータによると、近年の日本列島において、大雨の年間発生回数は明らかに増加しており、より強度の強い降雨が増加しています。

特に1時間降水量80mm以上、3時間降水量150mm以上、1日の日降水量300mm以上など、強度の強い雨は、1980年ころと比較して、およそ2倍程度に増加しているとのこと。

これらの変化は地球温暖化が影響して可能性が高いと見られています。

 

〇1時間降水量が与える今後の建築物の設計基準への影響

・雨樋の排水能力の検討

基本的に屋根に設置する雨樋(軒樋と竪樋)の排水能力は1時間当たりの降雨量を100mmで設計しており、排水能力を超える降雨強度の発生回数が増加していることを踏まえ、余裕を持った設計にすることを検討する段階にきていると思われます。

 

・屋上排水ドレンと竪樋の排水能力の検討

排水ドレンと竪樋の径と設置個数の排水計画は、降雨強度160mmで設計することが多いと思います。

また、屋上の陸屋根(ろくやね)に設置する排水ドレンと竪樋1本あたりが負担する排水雨量は、屋上面積に降雨強度を掛けて、屋上全体に降り注ぐ雨量を計算します。

竪樋の径1本あたりが負担する屋上面積は、およそ下記のような目安で決めていました。

 

径100mm:100平米

径125mm:165平米

径150mm:225平米

 

降水量の変化を踏まえ、今後は排水ドレンと竪樋の追加、1ヶ所あたりの排水能力に余裕を持たせるなどの検討が必要になってきます。

但し、上記も含めて排水能力はすべての個所のドレンと竪樋が機能しての計算ですので、泥やコケ、草などで詰まっている場合などは想定していません。建物の所有者や管理者は、ドレン周りのこまめな清掃が必要となります。

また陸屋根やバルコニーなどに雨水が一時的にたまる場合がありますので、オーバーフロー管の設置も大事な要素です。

 

〇既存の屋上(陸屋根)の排水ドレンの改修

 

「排水ドレンの改修」とネット検索すると、鉛でできた「改修ドレン」を既存のドレンに入れる改修方法が今まで一般的に行われてきた改修方法ですが、排水ドレンの管が細くなり、排水能力を低下させてしまいますので、慎重な改修計画が求められます。

 

当社で以前施工した排水ドレンの改修と排水ドレンを追加した施工の実例をブログのアップしています。

下記にリンクを張っておきますので、参考にしていただければ幸いです。

 

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